財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
「あ! でも、それだと良い感じになったときに家に電話するなんて出来ないわよね。ちょっとここ抜け出そう」
「ええっ?」
侑奈は私の手を引っ張り、ボウルルームを出て、静かな廊下の隅に立たせた。
「紗世、お母さんに電話をして。今日は外泊するって言うのよ。その後私が出るから」
「侑奈……」
「退路を断つってやつよ。家に電話をしなきゃなんて思っていたら誘惑なんて出来ないもの」
「わかった」
パーティーバッグからスマホを出して、母に電話をかけた。
母からは特に不審がられず、侑奈に代わることもなく楽しんできなさいと言ってくれた。翌日の日曜日のお昼に、母の代理で出席する予定があることは念を押されたが。
長年にわたりお付き合いのある歌舞伎役者の楽屋へ母の代わりに花を届け、招待で観覧することになっている。
二十二時までに帰宅することを約束して通話を切った私は、肩の力を抜いた。
「うまくいったね。これで心置きなく誘惑するのよ」
「侑奈、ありがとう。自信はないけれど、やれるだけやってみる」
彼女は両手をグーにして「がんばって!」と微笑んだ。
「ええっ?」
侑奈は私の手を引っ張り、ボウルルームを出て、静かな廊下の隅に立たせた。
「紗世、お母さんに電話をして。今日は外泊するって言うのよ。その後私が出るから」
「侑奈……」
「退路を断つってやつよ。家に電話をしなきゃなんて思っていたら誘惑なんて出来ないもの」
「わかった」
パーティーバッグからスマホを出して、母に電話をかけた。
母からは特に不審がられず、侑奈に代わることもなく楽しんできなさいと言ってくれた。翌日の日曜日のお昼に、母の代理で出席する予定があることは念を押されたが。
長年にわたりお付き合いのある歌舞伎役者の楽屋へ母の代わりに花を届け、招待で観覧することになっている。
二十二時までに帰宅することを約束して通話を切った私は、肩の力を抜いた。
「うまくいったね。これで心置きなく誘惑するのよ」
「侑奈、ありがとう。自信はないけれど、やれるだけやってみる」
彼女は両手をグーにして「がんばって!」と微笑んだ。