あの日の夢をつかまえて

力のない声で呟くみぃくんに。

私はやっぱり何も言ってあげられなかった。

カランっとガラスコップの中で、氷が溶ける音がする。






ごめんね、みぃくん。

私、なんにも力になれなくて。






みぃくんは秋の風が吹く前に。

将棋界からそっと姿を消した。














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