最愛ベビーを宿したら、財閥御曹司に激しい独占欲で娶られました
志遠さんが私の顔色を察し、強く肩を抱いてくれた。
思わずきゅっと身を縮めて彼に寄り添う。ここで彼と離れたら、無事でいられる気がしない。
「アーサーに挨拶したら早々に帰ろう」
「シオン」
ダリルが目でたしなめる。しかし、志遠さんは警告を一蹴した。
「最初からそのつもりだった。いや、本当はパーティーに来るつもりもなかったんだ。またエレノアに絡まれるのが目に見えていたから」
「シオン……!」
ダリルが額に手をあてて苛立たしげにため息をつく。
ふたりが声をひそめてやり取りしていると、うしろから「Thank you for coming!」という軽快な声が響いてきた。
振り向くと、ダブルのスーツに身を包んだこの家のホスト――アーサー・ウェインが両手を広げて私たちを歓迎してくれていた。
アーサーの隣には、豊満な胸をドレスから覗かせた金髪の美女が立っていて、志遠さんのことを熱い眼差しでじっと見つめていた。
思わずきゅっと身を縮めて彼に寄り添う。ここで彼と離れたら、無事でいられる気がしない。
「アーサーに挨拶したら早々に帰ろう」
「シオン」
ダリルが目でたしなめる。しかし、志遠さんは警告を一蹴した。
「最初からそのつもりだった。いや、本当はパーティーに来るつもりもなかったんだ。またエレノアに絡まれるのが目に見えていたから」
「シオン……!」
ダリルが額に手をあてて苛立たしげにため息をつく。
ふたりが声をひそめてやり取りしていると、うしろから「Thank you for coming!」という軽快な声が響いてきた。
振り向くと、ダブルのスーツに身を包んだこの家のホスト――アーサー・ウェインが両手を広げて私たちを歓迎してくれていた。
アーサーの隣には、豊満な胸をドレスから覗かせた金髪の美女が立っていて、志遠さんのことを熱い眼差しでじっと見つめていた。