魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
鈴蘭は自分から言わなそうだと思って、俺から聞くようにしていたが……自分から言ってくるまでは催促はしないようにしよう。

そう決めて、鈴蘭の頭を撫でる。

鈴蘭は、何もかも小さい。身長は平均なのかも知れないが、顔も手も驚くほど小さく、触れるたびに実感する。

触れると言っても、俺は頭を撫でたことしかないが……。

俺の手で掴んで、簡単に持ち上げられそうなくらい小さい頭部。そんなことは絶対にしないが、華奢な鈴蘭を見ていると守ってやらなければという庇護欲に駆られた。

突然顔を上げて、何か言いたげな目で俺を見た鈴蘭。



「フードさん……や、やっぱり、決まりました」



え?



「言ってみろ」



急にどうしたんだと思ったが、鈴蘭の言葉を待つ。



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