魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
「俺も……最近知りました。俺の耳にまで入ってきたってことは、相当ひどい女だと思います」

「うんうん。噂が確かなら……とんでもない女だよ」



驚いた。

俺の周りは、こんなにもバカだらけだったのか。



「……お前たちまで、俺を失望させるのか」

「え?」



百虎と雪兎が、戸惑いながら俺を見ている。



「あいつはそんな女ではない」



お前たちは会ったこともないからわからないだろうが、俺はこの目で見てきた。



「誰よりも心優しい、尊ぶべき女だ」



あいつを悪女だなんだと、世間が騒ぐなら……俺がこの世界ごと滅ぼしてやってもいい。

誰がなんと言おうと、あいつはこの世で最も尊い存在だ。

世界を天秤にかけたとしても、この考えは揺るがない。



「騙されてるんだって」

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