魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
呆れたように、百虎がため息をついた。
「夜明は恋愛経験浅いから、仕方ないだろうけどさ」
「その女とは関わらないほうがいいですよ」
雪兎まで、バカげたことを抜かしている。
「きっと今頃ほくそ笑んでるよ、黒闇神夜明が釣れたって」
勝手な想像をして笑っている百虎が、俺には愚かに見えて仕方がなかった。
「いい加減にしろ」
さっき少しは鎮まったはずの怒りに、再び支配されそうになる。
「これ以上鈴蘭を侮辱してみろ。殺すぞ」
今日は物騒な発言ばかりさせられるな……俺をイラつかせる奴ばかりだ。
「はは……殺すって、そんなにキレるなよ」
ヘラヘラ笑っている百虎を見たまま、指を鳴らした。
「うわ……!」