君の未来が幸せに満ちたものでありますように。
どうしようもないくらいふさぎ込んでいた自分を救ってくれたのが、彼だった。

もう何もしたくないと思っていたのを彼は助けてくれた。

自己犠牲だと彼は私を叱ってくれた。

何もかも拒絶していた私の心の隙間を埋めてくれた。

あまりにもまっすぐで正直なその目はまるで私が自ら壁を作っているのを知られているようで、少し居心地が悪かった。でも、それを嬉しいとも思う自分がいて。

そのきれいな笑顔が、凍っていた私を溶かしてくれた――。
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