メルティ・ナイト



……と、そんなこんなで授業が開始してしまい、あやふやになっていた赤坂さんたちの正体。


授業に慣れるのに必死で、放課後までそのことを忘れかけていたけれど、帰る支度をしているときに思い出して慌てて問い詰めた。


すると赤坂さんは、言いにくそうに、こう言葉を紡いだのだ。



「実は俺、……暴走族の総長なんだよね」





────そして、冒頭に至る。


暴走族という言葉を、人生で自分事のように口にしたことがある人はなかなかいないのではないだろうか。


あまりにも衝撃が大きすぎて、頭の中がパンク寸前になっている。




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