身を引くはずが、敏腕ドクターはママと双子に溢れる愛を注ぎ込む


『私、少し前から彼とお付き合いしているんです』


 まさに、頭を殴られたような衝撃だった。

 どういうことなのか、立ち去る彼女を引き留め訊くこともできなかった。

 俺の気持ちは確かに伝えていたはずだった。

 彼女だって、同じ気持ちだと思っていた。

 想い合っていると思っていたのに、それは俺の都合の良い妄想だったのか……?

 昼に彼女と話してから、これまでのことを振り返っている。

 今日の結果に至るまで、何か彼女と距離が空いてしまう出来事があっただろうか。

 確かに、毎日連絡することはできなかった。

 しかし、自分史上一番しっかり連絡をしていた。

 もちろん、義務と思ってではなく、自分がしたくてだ。

 それでも連絡の数が少なかったのかもしれない。

 もっとまめに連絡していれば、彼女を不安にさせなかったのだろうか。

 体調が悪いことにも気づかず、食事に連れて行ってしまったのもきっと良くなかった。

 それよりなにより、初めて家へ送り届けた日に抑えられず体を重ねてしまったことに問題があったのではないだろうか……。

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