身を引くはずが、敏腕ドクターはママと双子に溢れる愛を注ぎ込む

──Side Ren



 翌日。


「では、オペの日程は予定より一週間後の木曜日で手配ということでよろしいですか?」

「ああ。麻酔科のほうだけ確認は取ってある。四条先生が入ってくれることになった」

「わかりました。ご家庭の事情では仕方ないですね」

「ご両親に子どもたちをみていてもらう予定らしいが、そのご両親が東京に出てこられるのが急遽変更になったそうだ」


 今日の手術説明は、狭心症のバイパス手術を行う四十代の男性患者とその妻の女性だった。

 元々予定していた日程の変更があったことを、担当看護師と共有する。


「でも、子どもたちをみていてもらえるならオペを待つのも気持ち的に安心ですね」

「そうだな。長時間子どもを連れて待つのは大変だから」

 何の気なしにそう言ったところで、看護師がクスっと笑う。

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