大好きな君の観察記録
大好きな君の観察記録

Day1

~はるside~


風の事は好き。

だから告白されたときもすごく嬉しかったし,すぐにOKをした。

なのに…



「あーっもう。何処が好きかも答えられないなんて…」



ベッドの上で悶々とする。

そんなのさぁ,やっぱり。



「風にも失礼だよね」 



風も答えられてなかったけど。

私はしゅんとなって,ぐでたまみたいにべたーんとなった。

彼女として失格なのかなぁ。

でも,それならこのままじゃダメだよね…



「よし! 決めた!」



私は誰もいない部屋で,壁に向かって大きく叫ぶ。

頬をパチっと叩く音が響いた。



「私は明日から,風を観察します! そして,絶対好きなとこ見つけてやる!! 風の,彼女として!」



高らかに宣言をして




「なに騒いでんの! ご飯だから降りてきなさい!」

「…はぁーい」


ー怒られてしまった……
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