暗黒ギフト1
☆☆☆

「もう、急に飛び出してきたりするなよ」


子猫を安全な場所で離した海斗はそう声をかける。


子猫は海斗が命を助けてくれたとわかっているのかいないのか、一目散に茂みの中へと戻っていった。


「あの手紙の内容当たったな」


健が呟くそうに言った。


海斗はビクリと肩を震わせる。


そう2人にとって今一番重要なのはそれだった。


今朝受け取った箱。


その箱に入っていた手紙の内容と今起こった出来事は一致している。


海斗はゆるゆると振り向いて健を見た。


健は少し上気した顔で元々大きな目を更に大きくしている。


そして2人は同時に「すっげー!!」と叫んでいた。


「あの手紙に書いてあったことが本当に起こったぞ!」


「やっぱりあれは未来を予知してたんだ!」


2人で手を取り合ってジャンプして興奮する。


未来を予知する手紙なんて初めて受け取った。
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