こいろり!



ちゅーっと下唇を吸い上げてから離すと、華花が肩で息をしてるのが分かった。



「た、食べられちゃうかと思ったわ!」

「あぁ?何?食っていーの?」


第1ボタンまでしっかり綴じたブラウス。その襟元で結ばれる赤色のリボン紐をつまんで引っ張ると、するりと簡単に外れた。

そのままベッド上に華花がコロンと倒れてしまうから、俺がこいつを押し倒す形となる。



「え、え、えぇえ?」

「お前、声がでかいっつーの」

「あ、あの、私、恋人が出来たのはじめてなのよ?」

「あー……、俺もだけど?」

「えっと、恋人って、こんなこと、するのかしら?」


俺がこんな顔にさせたのかと思うと、嬉しいし、すっげーヤバい。



「んー……。まぁいつか、もっと恥ずかしい事するかもしんねーけど」


()っちぇーし、胸もない幼児体型なのに、真っ赤に震える華花が可愛い過ぎるから。もっと、もっと、からかいたくなる。

けど、これ以上 苛めたら、俺の方がマズい。途中で止めらんねーな。


ちょっとやり過ぎたと、大きく深呼吸して、半分勃ってしまった自身を落ち着かせる。







その時──、丁度 下の階から璃香子の叫ぶ声が聞こえてきた。



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