儚く甘い
みわは達哉にお願いしてバイクに乗せてもらうことを約束していた。

動きやすいようにと、タイトなジーンズに、スニーカーをあわせているみわ。
トップスだけでもかわいらしくしようと、白のブラウスに春用のベージュのジャケットをあわせた。
薬のケースも入っているバックは小さな黒のショルダーバック。

バイクの後ろに乗せてもらうことを想定して、あまりかわいらしさが出せなかったと、公園で達哉を待つ間思っていた。

達哉は黒のパンツにベージュのロングTシャツ。その上からはカーキ色のジャケットをあわせていた。
大学の授業の日と、お互いにあまり変わらない格好。

でも、気持ちが今日はいつもとは違う。
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