儚く甘い
どうかこの子は連れて行かないでと願いながら母は眠っているみわの髪を撫でる。
優しい風の吹く中、家族の想いも願いも一つだった。
「えー!!食べたかったーっ!!」
「仕方ないだろ?みわ寝てたし」
「起こしてくれたらよかったー!!」
大騒ぎしているのはみわだ。
「だってあのお饅頭は一年に一度しか食べられないのに!!」
「来年食べたらいいだろ?」
隆文に諭されるみわに、裕介と母は慌てて隆文の方を見る。
今のみわに来年の約束は酷だ。
裕介と母の視線を感じているのか感じていないのか、隆文は淡々と話を続ける。
「来年、食べたらいいだろ。」
もう一度みわをまっすぐに見て言う隆文。
優しい風の吹く中、家族の想いも願いも一つだった。
「えー!!食べたかったーっ!!」
「仕方ないだろ?みわ寝てたし」
「起こしてくれたらよかったー!!」
大騒ぎしているのはみわだ。
「だってあのお饅頭は一年に一度しか食べられないのに!!」
「来年食べたらいいだろ?」
隆文に諭されるみわに、裕介と母は慌てて隆文の方を見る。
今のみわに来年の約束は酷だ。
裕介と母の視線を感じているのか感じていないのか、隆文は淡々と話を続ける。
「来年、食べたらいいだろ。」
もう一度みわをまっすぐに見て言う隆文。