儚く甘い
みわの好みに色どり、飾られた屋上は、達哉と裕介が何日もかけて準備したものだった。裕介が大学に許可をとってくれなければ実現できなかった。

「すごい!」
嬉しそうに目を輝かせるみわ。
その瞳にいくつものライトが反射して、きれいだ。

達哉はみわの横に座ると、小さな紙袋をみわに渡した。

「なに?」
「俺からのプレゼント。パートワン」
「なにそれ」
みわは笑いながらも紙袋を開ける。

袋からは小さな箱が出てきて、みわはそっと開ける。

「これ・・・」
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