儚く甘い
申し訳なさそうに受け取るみわ。

紙袋から出てきたのは一冊のノート。

「これは、みわが渡米してから読んで。」
「これ、なに?」
ノートにはリボンが巻かれていて中を見ることができない。

「俺のバケットリスト」
「え・・・」

みわは思いだす。

辛くてつらくて仕方なかった日。
電話の向こうで達哉が言っていたバケットリストの内容。
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