儚く甘い
100個考えると言っていた二人。

結局、お互いのリストを見せ合うことをしていなかった。

「・・・」
突然黙るみわ。
「みわ?」
不安になり、達哉がうつむくみわの髪を撫でる。

うつむいたみわの瞳からぽたぽたと涙があふれ出して、達哉は慌ててその涙を拭おうとみわのあごをくいっと上向かせる。

「みわ?」
不安そうな表情の達哉。

次々に涙を流すみわ。
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