儚く甘い
「これ以上・・・達哉を縛れない」

やっと言葉にしたみわ。
達哉は、みわを抱きしめたまま、みわに気づかれないようにそっとあふれてしまった涙を拭う。

みわに気づかれないように、必死に息を殺す達哉。

失いたくない。
唯一の生きる希望はみわだ。

みわがいるから明日への希望がもてた。

一緒に居たい。
もっといろいろな話がしたい。
おいしいものが食べたい。

あれこれ考えているうちに、ひたむきに生きるみわの姿に生きる希望を見出せた。
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