儚く甘い
達哉はバイクを走らせて家に向かっていた。
自動で開く扉を開けて、ガレージにバイクを入れる。

ガレージにあるデジタルキーの番号を押して、指紋認証で開錠すると階段を登って自分の部屋に向かう。

30畳はある部屋は必要最低限の物しか置いてない。
バイクのヘルメットを部屋の棚に置くと、ベッドに横になる。

無機質な天井を見上げ、目を閉じる。

浮かぶのはみわの顔だ。

ふと達哉は目を開けて、ベッドのサイドボードの上に置かれているネックレスを手にした。
ダイヤのモチーフがついたネックレス。
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