ねこのひるねの、ひとりごと

木瓜のボケ咲き?

木瓜の花。
なんかとっても失礼なお名前の花。
早春にキレイな花を咲かせてくれる。

ある年、ばあちゃんが怪我して入院した。

季節をはっきりとは覚えていないが、木瓜の鉢植えをはさんで母と
「ばあ、何時頃、退院できるかな。」
「うん。リハビリもあるやろしなあ。」

そんな会話を木瓜をはさんでしていたら。
「あれっ?これ新芽?」
「へっ?い~やぁ、もしかして花芽?もちょっとせんと分からんけど。」

数日後、やはり花芽のようで。

その後、季節外れの狂い咲き。

ボンボン、ボンボン花芽をつけて。
ドンドコ、ドンドコ花が咲いた。

これは木瓜から入院中のばあへのメッセージや。

普通は根付きの花は「寝付く」と言われて避けられるけど。

これは絶対、違う。ばあを応援しとるんや。
まだ当時、その病院がお見舞いに花が大丈夫だったかどうかなんて知らん。
(今は駄目だからね。)

花がガンガン満開の木瓜をアレンジメントのためちょいと頂いて。
ちょい、ちょいと母がアレンジして病院に持って行った。
結果ばあは大喜び。

ホンマに花咲く頃、頑張った木瓜さんは花芽0。当然ボウズさん。
代わりに新芽を出して青々と。

帰ってきたばあに、
「しゃあないわな。あん時精一杯咲いてくれたもんな。ありがとな。」

「しっかり新芽出して大きなり。」

植物には時折驚かされる。
こちらの心情を読んで、答えてくれる。

ありがとう。の言葉しかない!


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