あやかしと玉響なる風 重なる正義と刃
「僕は五十嵐風音。十六歳。風を操る力を持っているよ〜!」
「えっと……僕は、榎本葉月と言います。怪我を回復させる力を持っています。風音と同い年で、同じ学校に通っています」
「……氷室真冬。風音の幼なじみ。触れたものを凍らせる」
風音たちも自己紹介を終えると、互いのことを少し知ったからか、空気が和んだような気がした。そこへ、二人の男女が割り込んでくる。
「あたし、エマ!よろしくね〜!」
「サミュエルっす。アレス騎士団の皆さん、不思議な力を持った皆さん、よろしくっす」
ニコニコと笑う二人を見て、もう一人の男性と中年の男性も少しホッとしたような顔を見せる。だが、それも束の間のことであった。
ツヤがエマを投げ飛ばし、チターゼが地面に倒れたエマの首に剣を突き付ける。ギルベルトがサミュエルを背後から首に腕を回して拘束し、真冬が彼の膝を思い切り蹴った。
「さっきはよくもやってくれたな……」とツヤは拳を握り締める。
「お前が妖なら、迷わずに斬り殺していた」とチターゼは光のない目をしながら呟く。
「イヅナに怪我させるきっかけを作ったのは君たちだよね?だから、締めてもいい?」とギルベルトが笑う。
「えっと……僕は、榎本葉月と言います。怪我を回復させる力を持っています。風音と同い年で、同じ学校に通っています」
「……氷室真冬。風音の幼なじみ。触れたものを凍らせる」
風音たちも自己紹介を終えると、互いのことを少し知ったからか、空気が和んだような気がした。そこへ、二人の男女が割り込んでくる。
「あたし、エマ!よろしくね〜!」
「サミュエルっす。アレス騎士団の皆さん、不思議な力を持った皆さん、よろしくっす」
ニコニコと笑う二人を見て、もう一人の男性と中年の男性も少しホッとしたような顔を見せる。だが、それも束の間のことであった。
ツヤがエマを投げ飛ばし、チターゼが地面に倒れたエマの首に剣を突き付ける。ギルベルトがサミュエルを背後から首に腕を回して拘束し、真冬が彼の膝を思い切り蹴った。
「さっきはよくもやってくれたな……」とツヤは拳を握り締める。
「お前が妖なら、迷わずに斬り殺していた」とチターゼは光のない目をしながら呟く。
「イヅナに怪我させるきっかけを作ったのは君たちだよね?だから、締めてもいい?」とギルベルトが笑う。