あやかしと玉響なる風 重なる正義と刃
「風音、真冬、行こう!」

なかなかその場から動かない二人を葉月が手を引き、階段を一段ずつ降りていく。地下にはまるでホテルのようにどこか豪華な部屋が広がっていた。

高級羽毛布団が使われたベッドに、どこかレトロチックなソファ、お風呂やトイレもきちんとあり、キッチンまである。

「すごい!地下でも暮らしていけますね」

ヴィンセントが目を輝かせながら椅子に座る。部屋の中央には長いテーブルと椅子が置かれており、みんな空いている椅子に座っていた。

「さて、博士が話している間にあたしは飲み物でも用意しますね。飲み物の選択肢は、コーヒーか紅茶、麦茶かオレンジジュースかココアになりま〜す」

エマがそう言って笑い、各々エマに飲みたいものを頼んでいく。

「風音ちゃんたちは何が飲みたいの?」

チェルシーに訊ねられ、葉月が真っ先に「オレンジジュースをお願いします!」と注文する。颯は麦茶を注文していた。風音と真冬も戸惑いながらコーヒーを注文する。

「さて、では説明を始めようか」
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