君の息にピリオド.
「事件が始まった日の一週間前。
俺は失踪したと聞かされていた平坂から
急にLINEが届きました。

“高校で待ってる。今までのこと全部話したい、1人で来てくれ。他の人に伝える前にまずは渡に伝えたい”というメッセージです。

俺は平坂だと思って
家から飛び出しましたが…
高校の前にいるのは平坂の母親だけでした」

「その日は母親にやはり帰って欲しいと
言われました。

しかしみんなで集まりたいと
平坂が言っていると言われて…

俺は予定が忙しい人を
用事を隠しながらメールを送信しました」

「事件の日も同じです。
俺は母親から“3-B”で歩が待っていると
聞き急いで向かいました。

―何故今の教室なのか、平坂の家でも
いいんじゃないかと思ってもまずは平坂に
会いたいという気持ちばかりで

…その後目を覚ますと
俺の首には縄がかかっていました」

「みんなと同じで鉄パイプで殴られたと
思います。血は出ていませんでしたが、

割れるように痛かった…

ーその後俺は左足をナイフで刺された後、
母親にスマホで3-Bに来いとを送れと
言われて俺は監視されながら、
みんなにあのメッセージを送りました」


「その後暫く経ち聞こえてきたのは皆の声。でも動けないので何もできずに、
催涙スプレーで苦しみながら血を流す
皆を黙って見ることしかできませんでした。

包帯は俺が頼み込んで巻かせてもらいました
でもそれだけで、俺は母親が教室に
ガムテープを貼っている時も、

ただただ何もできなくて。
俺は皆の役に立ちたかった…」
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