世界が終わる日に、俺は君の手を握る。
-第1章- 4月1日

裕也サイド

「逃げよう!!!!」



俺は彼女の手を引いて坂を駆け上る。


途中で手が解ける。


振り返ると、彼女が何やら叫んでいる。


涙ながらに、必死に。


荒波が押し寄せてくるのを背に…
< 3 / 38 >

この作品をシェア

pagetop