世界が終わる日に、俺は君の手を握る。

裕也サイド

女子組と別れて俺たち男子3人は、海の見える裏校門を出て少しの所の階段に腰掛けた。


「裕也ー。今日なんの日か知ってるかー?」


魁が海を見ながらわざとっぽく言う。


「んー、なんだろうな元樹」


俺はテキトーに元樹に流す。


「あ?あー、エイプリルフールじゃね」


「そうそう!今日はエイプリルフール兼裕也の誕生日だぞ!」


魁はニヤニヤして言う。


「お前去年もそれだったよな…」


去年もエイプリルフール兼誕生日と言われたが全くもって傷付かなかった。

毎年同じ様なことを母親にやられていたからな…
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