追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
 昼食後、ディオとウーノたちが狩りに行ったあと、私はヘンルーダに連れられて、居住区の女性たちに会うことになった。
 朝方来た時は、男性数人の姿しか見なかったけど、このグリーランドには、ヘンルーダを含めて女性が四人いるらしい。ディオが全部で二十人だと言っていたから、男性十六人、女性四人が、ここグリーランドの全住民と言うわけだ。
 ディオとヘンルーダの家から一番近い家。そこはウーノの家で、なんと彼には奥さんと三歳になる娘がいた。
 無骨で奥手そうなウーノが、居住区で唯一の妻帯者と聞いて、私はめちゃくちゃ驚いた。どういって結婚を申し込んだのか……考えるだけで笑いが込み上げる。

「初めまして! 私、ウーノの妻のマイアです」

 迎えてくれたのは、ショートヘアのよく似合う、可愛らしい女性だ。腕には小さな女の子を抱っこしていて、またその子が天使のように可愛かった。ウーノに似なくてよかったね、と思ったのは内緒である。

「こんにちは。今日から暫くの間、グリーランドに滞在することになりました、ララです。よろしくー」

「こちらこそよろしく。あ、この子はサーシャっていうの。もうひとりいるんだけど、今、洗濯しに行っていて留守なのよ」

 マイアは家の裏手を指しながら言った。

「洗濯ですか。女の人が少ないから大変ですね」
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