一途な令嬢は恋をする

第3話:改めてお願いしますね

「なるほどね・・・ミットも大変なんだーー」

「そうそう・・・・・・ってさっきから僕しか話してないじゃないか! 」

「あれ、そうだっけ?」

「そうだよ! ほら、次はエリーの番だよ。ほらほら、何でもおはなし。この僕が聞いてあげようじゃないか」

「えーーなんか気持ち悪いからいいわ」

「おい!!」


今、私がお見合い(お話)しているのは通称ミット。
フェルティア家三男の子爵子息である。

「そう言って君は全然話して・・・・・・」

まぁお見合いと言ってもこれはお見合いではない。
だって、私はお見合いだと思ってないんだもん。

これはそうね・・・・・・お遊戯。そう、お遊戯だわ。
どうせミットだって遊びで今日来たのだから、私がどう思ってようが特に気にしないと思うし。

だからね、折角ならいつもできない事を精一杯楽しんじゃおうと思うの。

ということで・・・・・・。


「そんなんは置いといて、ほら次のお店行くよ!!」

「お、おい! またそうやって君は・・・・・・あ、お会計は一緒で・・・・・・」
< 11 / 18 >

この作品をシェア

pagetop