一途な令嬢は恋をする
「あの・・・・・・大丈夫でしたか? この子が・・・ご迷惑をお掛けしませんでしたでしょうか?」

居間のテーブルに座ると、一息をつく間もなくお父様の口が開いた。

嫌だわ、失礼しちゃう!
私はこう見えても貴方の娘よ?
貴族の娘としての教養くらい完璧に身に付いているわよ。

今日だってそう。
ミットの顔を見てちょうだい。
最初にあった頃よりも随分元気に・・・元気に・・・・・・。

ーーーーまぁ1日外にいたから仕方ないわね。

「いえいえ、ご迷惑なんてそんな。少し変わって・・・」

「ミエラルト様?」

「き、奇抜な発想力があってお話していて私も非常に楽しませていただきました!」

ほら、聞いた?
殿方を非常に楽しませることができるのも淑女の証よね。
どうお父様、私もしようと思えばできるのよ。

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