一途な令嬢は恋をする
門の前に行くと馬車から2人の男性が降りてきた。

1人は青年、私よりも少し年上ってところかしら?
もう1人は・・・・・・召使いでしょうね。

「ご機嫌麗しゅう、美しいお嬢様。僕はフェルティア家三男フェルティア・ミエラルトと申します。よろしければ貴方のお名前もお聞かせいただけますか?」

流石に三男と言っても子爵のご子息。
礼儀はしっかりしているのね。

「ご丁寧なご挨拶ありがとう存じます。私はエールランド家次女、エールランド・リザリッテと申します。フェルティア・ミエラルト様とお会いできることをとても待ち遠しく思っておりました。本日はどうぞ、よろしくお願いいたします」

「へーー礼儀正しいんだ」
< 6 / 18 >

この作品をシェア

pagetop