嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
 ちょっと餌をまいたら、すごい喰いついてきた。ビンゴだ!

「え、ええ! ぜひ!」

 攻略対象のチャーリーの性癖、それは足フェチだ。普段、女性の生足など見る機会のない彼のことだ、あのリアリムのむっちりニーハイソックス姿を見たら、絶対にくると思っていた。

「見せてもいいけど、条件がある」

 チャーリーがゴクッと生唾を飲み込む音がする。

「僕の計画を進めるのを、助けて欲しい。大丈夫、そんな難しいことじゃないよ」

 僕はコソコソっとチャーリーに計画を話すと、彼は親指をぐっと上げて「了解ですっ」と答えた。

 そのチャーリーと目を合わせ、僕も親指をぐっと上げる。よし、買収は成功した。

 僕はスケッチブックを渡して、「その中から好きな絵を一枚上げるよ」と伝える。

 チャーリーは僕から受け取ると、真剣な目でそのスケッチを追う。

 その姿を見ながら、僕はあの計画を練り直す。チャーリーの協力があれば、早く進めることができるかもしれない。

「ふふっ、リア。覚悟してね、」

 兄上に連れて行かれたリア。二人が一緒の姿も見たいけれど、今は。

 そう思った僕は空のスケッチブックをとると、熱心に確認しているチャーリーをスケッチし始める。

 蒼色の髪を後ろに撫でつけ、濃紺の瞳を瞬かせる彼。やっぱり彼は美しい。

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