嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
「それにっ、殿下は私を好きだと言いますが、どうしてですかっ! 殿下の周囲には、私よりもよっぽど綺麗で、優しくて、それに、殿下を好きな方がいっぱいいます。わっ、私は平凡な家庭を持ちたいのですっ。よ、よりによって王子様と結婚だなんて、耐えられませんっ!」
ハァ、ハァと息を吸って吐いて、一気に爆発させた感情を落ち着かせるが、興奮は収まらない。そんな様子を見ていた殿下が、そっと優しく一言、問いかけた。
「リア、君の言いたいことは、それだけか?」
「もっと言っていいんですかっ!他にもいろいろあるのっ、人の話を聞かないところとか、騙していたのに謝ってくれないとか、ちょっぴりあった胸毛がチクチクしたとか、それにっ、プロポ―ズも何もないのに婚約者面しないでっ!」
「あ、いや、リア、そうか、胸毛が気になったんだ」
「そこなっ!」
思わず殿下の頭をパコンと突っ込みたいところだけど、本当にそれをしたら不敬だ。マジ、コロサレル。
うーん、コホン、と咳を一つした殿下が話し出す。私も少し距離をとって、椅子に座った。
「リア、君にきちんと話をしていなかったね、申し訳ない。リア、私と君が出会ったのはいつか覚えている?」
殿下は私の目を真っすぐに見ながら話してくれた。
「2年前、私が王家の森で狼に襲われたところを、助けてもらった時、ですか?」
ハァ、ハァと息を吸って吐いて、一気に爆発させた感情を落ち着かせるが、興奮は収まらない。そんな様子を見ていた殿下が、そっと優しく一言、問いかけた。
「リア、君の言いたいことは、それだけか?」
「もっと言っていいんですかっ!他にもいろいろあるのっ、人の話を聞かないところとか、騙していたのに謝ってくれないとか、ちょっぴりあった胸毛がチクチクしたとか、それにっ、プロポ―ズも何もないのに婚約者面しないでっ!」
「あ、いや、リア、そうか、胸毛が気になったんだ」
「そこなっ!」
思わず殿下の頭をパコンと突っ込みたいところだけど、本当にそれをしたら不敬だ。マジ、コロサレル。
うーん、コホン、と咳を一つした殿下が話し出す。私も少し距離をとって、椅子に座った。
「リア、君にきちんと話をしていなかったね、申し訳ない。リア、私と君が出会ったのはいつか覚えている?」
殿下は私の目を真っすぐに見ながら話してくれた。
「2年前、私が王家の森で狼に襲われたところを、助けてもらった時、ですか?」