嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
「あぁ、で、何をしているの? と声をかけたら、ははっ、君はなんて答えたと思う?」
「アリの行列、なんでしょうか?」
「アリは、進路を邪魔されてもゴールに向かって突き進むって。きっとアリにしてみると、この小さな石は自分の身体よりも大きい障害だろう、と。すごいね! と、僕に向かってキラキラした目で見つめてくれたんだ」
「そんなことが」
不思議に思う。ほんのちょっとした出会いだ。そんなことを殿下に言っていたなんて。
「私はね、自分のゴールは何だろうかって、初めて考え始めたよ。アリの行列は、いろいろなことを私に示唆してくれた」
「殿下」
「でも君は、いきなり立ち上がって、アリの行列を蹴散らした」
「へっ?」
(それって私、アリを殺していたのではないだろうか、)
「そして、走り去ってしまった。君の髪の色と年齢から、ミンストン伯爵のところの娘、リアリム、君だとわかった。その時から、私の中には君が住んでいる」
どうやら殿下は、ずいぶんと長い時間私を想ってくれている。そんなことは思いもしなかった。ただ単に、この桃色の髪をした私を珍しく思い、目についただけと思っていた。
「アリの行列、なんでしょうか?」
「アリは、進路を邪魔されてもゴールに向かって突き進むって。きっとアリにしてみると、この小さな石は自分の身体よりも大きい障害だろう、と。すごいね! と、僕に向かってキラキラした目で見つめてくれたんだ」
「そんなことが」
不思議に思う。ほんのちょっとした出会いだ。そんなことを殿下に言っていたなんて。
「私はね、自分のゴールは何だろうかって、初めて考え始めたよ。アリの行列は、いろいろなことを私に示唆してくれた」
「殿下」
「でも君は、いきなり立ち上がって、アリの行列を蹴散らした」
「へっ?」
(それって私、アリを殺していたのではないだろうか、)
「そして、走り去ってしまった。君の髪の色と年齢から、ミンストン伯爵のところの娘、リアリム、君だとわかった。その時から、私の中には君が住んでいる」
どうやら殿下は、ずいぶんと長い時間私を想ってくれている。そんなことは思いもしなかった。ただ単に、この桃色の髪をした私を珍しく思い、目についただけと思っていた。