嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
「リア、王家の森で困っていた君を助けることが出来た時、本当に運命を感じたんだ、また君に会えた。そして、助けることが出来た、と。すぐに君にあの時のお礼をしたかったのだけど、私はウィルティムの姿だったから、伝えることが出来なかった」
すまない、と、殿下は私の手をとって、その甲に唇を落とす。
「君を、ずっと見ていた。その、ウィルティムとして、だが。ディリスにも伝えて、協力してもらっていた。君の手作りのお菓子を楽しみにしていた、よ」
そう、なんだ。だからいつも、休憩時間になるとディリスお兄様と一緒にいたのね。
「だが、私はやはりウィルストンだ。この姿の私を、君には好きになって欲しくて、無理やりお茶会にも誘ったが、反対に、君を追い詰めてしまったようだね」
殿下のアメジストの瞳が揺れている。ここまで殿下が私のことを想ってくれているとは思いもしなかった。
「リア、君の気持ちが落ち着いた時に、改めてプロポーズさせて欲しい。その時に、君の偽りのない気持ちを聞かせてくれ」
そう言った殿下が、私を優しく抱きしめた。殿下のムスクの匂いが、鼻を掠める。これは、ウィルティム様と同じ匂いだ。
「殿下、少し、時間をください」
「あぁ、だが、あまり長くは待てそうにないけど、いや、大丈夫。待つよ、リア、だから私と共に歩く将来のことを、考えて欲しい」
すまない、と、殿下は私の手をとって、その甲に唇を落とす。
「君を、ずっと見ていた。その、ウィルティムとして、だが。ディリスにも伝えて、協力してもらっていた。君の手作りのお菓子を楽しみにしていた、よ」
そう、なんだ。だからいつも、休憩時間になるとディリスお兄様と一緒にいたのね。
「だが、私はやはりウィルストンだ。この姿の私を、君には好きになって欲しくて、無理やりお茶会にも誘ったが、反対に、君を追い詰めてしまったようだね」
殿下のアメジストの瞳が揺れている。ここまで殿下が私のことを想ってくれているとは思いもしなかった。
「リア、君の気持ちが落ち着いた時に、改めてプロポーズさせて欲しい。その時に、君の偽りのない気持ちを聞かせてくれ」
そう言った殿下が、私を優しく抱きしめた。殿下のムスクの匂いが、鼻を掠める。これは、ウィルティム様と同じ匂いだ。
「殿下、少し、時間をください」
「あぁ、だが、あまり長くは待てそうにないけど、いや、大丈夫。待つよ、リア、だから私と共に歩く将来のことを、考えて欲しい」