嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
そう言って殿下がポケットから取り出したのは、落ち着いた銀色のピアスだった。これなら普段使いで着けていても大丈夫そうな、シンプルなデザインだ。
「これ、いいの?」
「あぁ、魔法石で出来ているから、何かあった時に君を守ることが出来る。私は常に近くにいるわけではないから、君を守るためにも、着けて欲しい」
「えっ、魔法石だなんて、高価なもの、私が貰ってもいいの?」
魔法を付与できる石は貴重で、それ程市場に出回っていない。そもそも、手に入れることが難しい。
「君より高価で、大切な人はいないよ。リア、さ、耳を貸して」
今は何もつけていないが、一応ピアスホールは開いている。殿下は器用な手つきでピアスを私にはめてくれた。
「では、また。リア、次に会えるのを楽しみにしている」
殿下は立ち上がると、颯爽としてチャーリーの元へ急ぐ。
その後、いつものようにドレスに着替えた私は、女官に見送られながら帰途についた。
ウィルストン殿下の想いを聞いた私は、晴天の空をみつめながら私の心も晴れたらいいのに、と思わずにはいられなかった。
気分転換にお菓子を焼いた私は、いつものようにディリスお兄様の休憩時間を狙って鍛錬場に来た。そこにはウィルティム様はいなくて、お兄様しかいなかった。
「ディリスお兄様、知っていたんですよね、ウィルティム様がウィルストン殿下だって」
「これ、いいの?」
「あぁ、魔法石で出来ているから、何かあった時に君を守ることが出来る。私は常に近くにいるわけではないから、君を守るためにも、着けて欲しい」
「えっ、魔法石だなんて、高価なもの、私が貰ってもいいの?」
魔法を付与できる石は貴重で、それ程市場に出回っていない。そもそも、手に入れることが難しい。
「君より高価で、大切な人はいないよ。リア、さ、耳を貸して」
今は何もつけていないが、一応ピアスホールは開いている。殿下は器用な手つきでピアスを私にはめてくれた。
「では、また。リア、次に会えるのを楽しみにしている」
殿下は立ち上がると、颯爽としてチャーリーの元へ急ぐ。
その後、いつものようにドレスに着替えた私は、女官に見送られながら帰途についた。
ウィルストン殿下の想いを聞いた私は、晴天の空をみつめながら私の心も晴れたらいいのに、と思わずにはいられなかった。
気分転換にお菓子を焼いた私は、いつものようにディリスお兄様の休憩時間を狙って鍛錬場に来た。そこにはウィルティム様はいなくて、お兄様しかいなかった。
「ディリスお兄様、知っていたんですよね、ウィルティム様がウィルストン殿下だって」