嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
「お、お兄様。怒らないで、本当に私が、私が望んだことだから、そのことは後悔していないの。ただ、ちょっと驚いてしまって。だって、私、本当に平凡に過ごしたかっただけで、まさか王子妃になるなんて、気持ちが追いつかないの」
ディリスお兄様は、それでも「アイツ、今度来たら叩きのめす」と恐ろしいことを言っているけれど。
「リアリム、すまない。俺はお前がウィルティムのことを好きなことを知っていたから、てっきり、殿下だとしても問題ないと思っていた」
「お兄様、問題大ありだけど、」
「そうか、そうだよな」
シュンと頭を垂れたお兄様。ちょっと情熱的過ぎるお兄様は、きっと私の恋が成就するのがいいと単純に思ったのだろう。だからこそ、ウィルティム様に協力してきた。
その気持ちは素直に嬉しいけれど。
「だから、婚約話は少し待ってもらうことにしたの。私の気持ちの整理がつくまで」
それがいつまで、とは、はっきりしていない。
「そうか、お前がそうしたいのなら、俺は反対しないよ。とにかく、お前の気持ちが一番大切なんだ」
「ありがとう、お兄様」
吹き抜けていく風が、二人の間を通り過ぎていく。王子妃としての道が始まれば、こうして気軽にここに来ることも出来なくなる。
ディリスお兄様は、それでも「アイツ、今度来たら叩きのめす」と恐ろしいことを言っているけれど。
「リアリム、すまない。俺はお前がウィルティムのことを好きなことを知っていたから、てっきり、殿下だとしても問題ないと思っていた」
「お兄様、問題大ありだけど、」
「そうか、そうだよな」
シュンと頭を垂れたお兄様。ちょっと情熱的過ぎるお兄様は、きっと私の恋が成就するのがいいと単純に思ったのだろう。だからこそ、ウィルティム様に協力してきた。
その気持ちは素直に嬉しいけれど。
「だから、婚約話は少し待ってもらうことにしたの。私の気持ちの整理がつくまで」
それがいつまで、とは、はっきりしていない。
「そうか、お前がそうしたいのなら、俺は反対しないよ。とにかく、お前の気持ちが一番大切なんだ」
「ありがとう、お兄様」
吹き抜けていく風が、二人の間を通り過ぎていく。王子妃としての道が始まれば、こうして気軽にここに来ることも出来なくなる。