嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
いつもなら、すぐに次期伯爵の妻の座を狙う令嬢達に囲まれるけど、今日は私が傍にいるせいか、だれも声をかけてこない。
「お兄様、ちょっと気疲れしました。飲み物をとってきますね」
そう言ってドリンクを配る給仕のところに行こうとする私を、サッと引き留める方がいた。
普段は真面目な顔をしているチャーリー様が、その蒼色の髪をさらりと流し優し気な目で私を見つめていた。
「ミンストン伯爵令嬢、いや、リアリム様。私と1曲、いかがですか?」
気が付くとホールではダンスが始まっている。この広い会場のどこかで、ウィルストン殿下も踊っているのだろう、探そうとしても簡単にはいかない。
差し出された手を見ていると、ディリスお兄様が「リアリム、踊っておいで」と合図をしてくれた。
「っはい、ありがとうございます」
まさか、チャーリー様と踊ることになるとは思ってもいなかった。いつも、殿下の傍にいて仕事を進めるイメージしかない。でも、思えば何度もチャーリー様は私を助けてくれる、気配りの方だ。
「チャーリー様、あの、普段からお気遣いくださり、ありがとうございます」
簡単なステップを踏みながら、声をかける。
「いや、あれは、私の役割だから。気にしないで」
久しぶりに踊るワルツは、伯爵令嬢として幼い頃から叩き込まれている。ステップを間違えることはない。
「お兄様、ちょっと気疲れしました。飲み物をとってきますね」
そう言ってドリンクを配る給仕のところに行こうとする私を、サッと引き留める方がいた。
普段は真面目な顔をしているチャーリー様が、その蒼色の髪をさらりと流し優し気な目で私を見つめていた。
「ミンストン伯爵令嬢、いや、リアリム様。私と1曲、いかがですか?」
気が付くとホールではダンスが始まっている。この広い会場のどこかで、ウィルストン殿下も踊っているのだろう、探そうとしても簡単にはいかない。
差し出された手を見ていると、ディリスお兄様が「リアリム、踊っておいで」と合図をしてくれた。
「っはい、ありがとうございます」
まさか、チャーリー様と踊ることになるとは思ってもいなかった。いつも、殿下の傍にいて仕事を進めるイメージしかない。でも、思えば何度もチャーリー様は私を助けてくれる、気配りの方だ。
「チャーリー様、あの、普段からお気遣いくださり、ありがとうございます」
簡単なステップを踏みながら、声をかける。
「いや、あれは、私の役割だから。気にしないで」
久しぶりに踊るワルツは、伯爵令嬢として幼い頃から叩き込まれている。ステップを間違えることはない。