嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
時折、野生の狼が徘徊していると聞く。森の奥まで入り込みすぎてしまった。この世界は、日本と違って危険と隣り合わせなのに、時々平和ボケの私が顔をだす。
当時、まだ16歳であったが気分は36歳の大人なのだ。油断してしまった。
気が付いた時には、もう大型の狼たちに囲まれていた。
どうしよう、恐ろしさで足がすくみ、私は動けなくなっていた。
「た、助けて、だ、誰か」
震えるように声を絞り出すが、反対にそれは狼にとって攻撃する合図になる。
グルル、という唸るような声を聞き、鋭い眼光がそこら中から見つめてくる。
「グワッ」
先頭にいた狼が、牙を剥いて襲い掛かってくる。もう、ダメだ、お母さま、ごめんなさい、と、思った瞬間にシュンっと耳を割く音がする。
「ギャウゥゥ」
獣が吠える。それを合図にシュン、シュンとつんざくような音が響く。
走りながら弓を射る騎士が、私の方を向いて叫ぶ。「大丈夫かっ」
声がだせない私は、頷くしかない。その仕草さえ見たか見ないか、騎士は剣を取り出すと一気に狼の群れを蹴散らすように切り刻む。
「はぁ、はぁ、大丈夫、か」
気が付いた時には、周囲は狼の死骸と返り血を浴びた騎士がいた。
「あ、ありがとうございます」
震える声でお礼を伝える。こんな森の奥まで入り込んでしまった私が悪いのだ。
この騎士様が来てくれなければ、私の命はなかったのだ。
当時、まだ16歳であったが気分は36歳の大人なのだ。油断してしまった。
気が付いた時には、もう大型の狼たちに囲まれていた。
どうしよう、恐ろしさで足がすくみ、私は動けなくなっていた。
「た、助けて、だ、誰か」
震えるように声を絞り出すが、反対にそれは狼にとって攻撃する合図になる。
グルル、という唸るような声を聞き、鋭い眼光がそこら中から見つめてくる。
「グワッ」
先頭にいた狼が、牙を剥いて襲い掛かってくる。もう、ダメだ、お母さま、ごめんなさい、と、思った瞬間にシュンっと耳を割く音がする。
「ギャウゥゥ」
獣が吠える。それを合図にシュン、シュンとつんざくような音が響く。
走りながら弓を射る騎士が、私の方を向いて叫ぶ。「大丈夫かっ」
声がだせない私は、頷くしかない。その仕草さえ見たか見ないか、騎士は剣を取り出すと一気に狼の群れを蹴散らすように切り刻む。
「はぁ、はぁ、大丈夫、か」
気が付いた時には、周囲は狼の死骸と返り血を浴びた騎士がいた。
「あ、ありがとうございます」
震える声でお礼を伝える。こんな森の奥まで入り込んでしまった私が悪いのだ。
この騎士様が来てくれなければ、私の命はなかったのだ。