嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
大きめのソファーに座るお兄様の隣に、私も座れと言われ素直に座る。
「リアリム、その、ウィルストン殿下との婚約話が進めば、昨夜のようなことはまた起こりかねない。お前は、こういっては何だが、ただの伯爵令嬢だ。父上は議会にも行っていない、力のない貴族だ」
「はい、わかっているつもりです」
「それでも、お前が殿下のことを好いているのであれば、俺は応援するつもりでいた」
「はい、お兄様」
「だが、さすがに昨夜の様子をみると、果たして殿下がお前を守り切れるのか、不安も覚える」
心配してくれる気持ちが痛いほどわかる。ディリスお兄様は、これまでも私のことを大切にして、伯爵家よりも私の気持ちを第一としてくれていた。
「それで、もし、お前が殿下との婚約を進めたくないようであれば、俺が盾になってやる」
押さえていた涙が込み上げてくる。お兄様にもこんなに心配をかけてしまった。
「ディリスお兄様、ありがとう、私」
「リアリム、俺の手をとってくれ。俺は、お前をいつまでも守るから、」
そっと、優しく肩を抱き寄せられる。ディリスお兄様は、普段は穏やかな漆黒の瞳の奥に、何か燃えるような情熱を秘めて私を見つめていた。
「ディリスお兄様」
「兄と呼ぶな、俺は、俺は」
まるで、恋人に接するような甘い声で囁き、お兄様が顔を近づける。
――キスされる、そう思った瞬間――
「リアリム、その、ウィルストン殿下との婚約話が進めば、昨夜のようなことはまた起こりかねない。お前は、こういっては何だが、ただの伯爵令嬢だ。父上は議会にも行っていない、力のない貴族だ」
「はい、わかっているつもりです」
「それでも、お前が殿下のことを好いているのであれば、俺は応援するつもりでいた」
「はい、お兄様」
「だが、さすがに昨夜の様子をみると、果たして殿下がお前を守り切れるのか、不安も覚える」
心配してくれる気持ちが痛いほどわかる。ディリスお兄様は、これまでも私のことを大切にして、伯爵家よりも私の気持ちを第一としてくれていた。
「それで、もし、お前が殿下との婚約を進めたくないようであれば、俺が盾になってやる」
押さえていた涙が込み上げてくる。お兄様にもこんなに心配をかけてしまった。
「ディリスお兄様、ありがとう、私」
「リアリム、俺の手をとってくれ。俺は、お前をいつまでも守るから、」
そっと、優しく肩を抱き寄せられる。ディリスお兄様は、普段は穏やかな漆黒の瞳の奥に、何か燃えるような情熱を秘めて私を見つめていた。
「ディリスお兄様」
「兄と呼ぶな、俺は、俺は」
まるで、恋人に接するような甘い声で囁き、お兄様が顔を近づける。
――キスされる、そう思った瞬間――