嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
私をとりまく空気が、昨夜で変わったように思う。それは、道の選択をしなくてはいけない、と私を追い詰めるようで息苦しさを感じたのだった。
自宅軟禁であったけれど、それを無視するようにユゥベール殿下からの招待状が届く。もうすぐ絵が完成するので、最後の仕上げのためにモデルとして来て欲しい、というものだった。
今は、外出を控えた方がいい。けれど最後の仕上げとなると、あと1回だけでなら大丈夫だろうか。
私は着替えを持って、いつものように迎えに来た馬車に乗り込むと王宮へ向かった。
私が出かける姿を見張る者がいるとは思わずに。安易にも、私は伯爵邸の外へ出てしまったのだった。
王宮に着いた私は、ユゥベール殿下のアトリエに行く道を歩いていると見知った顔の方を見かけた。
「チャーリー様!」
手を振ると、彼は一瞬驚いた顔をして私を見つめる。そして、近づいてくると廊下の隅の方で話をしようと手招いてきた。
「リアリム嬢、もう、頬は大丈夫ですか? あの夜は、だいぶ赤くなっていたようですが」
「は、はい。もう、翌日には治りました。すっかり、元に戻っています」
「そうですか、良かったです。殿下もですが、私も心配しておりました」
「チャーリー様、ありがとうございます」
自宅軟禁であったけれど、それを無視するようにユゥベール殿下からの招待状が届く。もうすぐ絵が完成するので、最後の仕上げのためにモデルとして来て欲しい、というものだった。
今は、外出を控えた方がいい。けれど最後の仕上げとなると、あと1回だけでなら大丈夫だろうか。
私は着替えを持って、いつものように迎えに来た馬車に乗り込むと王宮へ向かった。
私が出かける姿を見張る者がいるとは思わずに。安易にも、私は伯爵邸の外へ出てしまったのだった。
王宮に着いた私は、ユゥベール殿下のアトリエに行く道を歩いていると見知った顔の方を見かけた。
「チャーリー様!」
手を振ると、彼は一瞬驚いた顔をして私を見つめる。そして、近づいてくると廊下の隅の方で話をしようと手招いてきた。
「リアリム嬢、もう、頬は大丈夫ですか? あの夜は、だいぶ赤くなっていたようですが」
「は、はい。もう、翌日には治りました。すっかり、元に戻っています」
「そうですか、良かったです。殿下もですが、私も心配しておりました」
「チャーリー様、ありがとうございます」