嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
「お、おじさん、こ、この人、魔法か何かかかっているのかもしれない、」
男はそれを聞くと、仕方ねぇ、と言って私をその場に捨て置いていくことに決めたようだ。
「どうせ、こんなお嬢様が、こんなところに捨てられれば、見つかることなんてねぇ」
日が暮れようとしている。男は帰路を考え、その場を立ち去ろうとした。
男が立ち去ろうと私に背を向けた瞬間、少年が私の手元に男の落としたナイフを置いた。
「ごめんなさい、これ使って。あと、枝を折っておくから、」
そう言って、少年はすぐに男の後を追っていった。行きながら、枝をパチンパチンと折っている。
(良かった、とりあえず、まだ生きてる)
やはり男はその道のプロではなかったのだろう。邪な想いで私に触ろうとしなければ、魔法石は力を発揮しなかったハズだ。
中途半端な力だな、と思いつつも、このピアスのおかげで助かった。
でも、手を縛られている状態では、立ち上がることもままならない。日が暮れる前に、街道まで戻りたい。
ふと、少年が残していったナイフが目に留まる。あの刃をどうにかして、手首を刃に添わせ、皮膚を切らないように気をつけながら紐を切る。
ギリ、ギリ、ギリ、何とか、1本だけでも切ることが出来れば。
男の縛り方は適当だった。ようやく紐が1本切れると、その後はパラパラっと解ける。
(よしっ、できた!)
男はそれを聞くと、仕方ねぇ、と言って私をその場に捨て置いていくことに決めたようだ。
「どうせ、こんなお嬢様が、こんなところに捨てられれば、見つかることなんてねぇ」
日が暮れようとしている。男は帰路を考え、その場を立ち去ろうとした。
男が立ち去ろうと私に背を向けた瞬間、少年が私の手元に男の落としたナイフを置いた。
「ごめんなさい、これ使って。あと、枝を折っておくから、」
そう言って、少年はすぐに男の後を追っていった。行きながら、枝をパチンパチンと折っている。
(良かった、とりあえず、まだ生きてる)
やはり男はその道のプロではなかったのだろう。邪な想いで私に触ろうとしなければ、魔法石は力を発揮しなかったハズだ。
中途半端な力だな、と思いつつも、このピアスのおかげで助かった。
でも、手を縛られている状態では、立ち上がることもままならない。日が暮れる前に、街道まで戻りたい。
ふと、少年が残していったナイフが目に留まる。あの刃をどうにかして、手首を刃に添わせ、皮膚を切らないように気をつけながら紐を切る。
ギリ、ギリ、ギリ、何とか、1本だけでも切ることが出来れば。
男の縛り方は適当だった。ようやく紐が1本切れると、その後はパラパラっと解ける。
(よしっ、できた!)