嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
王子もきっと、リアリムのことなど覚えていないだろうから、適当にやり過ごすこともできるかもしれない。
そんな都合のいいことを考えていたけれど。
「リアリム嬢は、気に入ったお菓子がありましたか?」
後ろから突然、ウィルストン王子のテノールの声をかけられて、一瞬ビクッとなってしまう。
まさか、こんなに早く声をかけられるとは思っていなかった。
まだ、あちらに令嬢達がいるというのに。
「は、はい。ウィルストン殿下。こちらの焼き菓子が、とても珍しい形をしていたものですから、つい、夢中になってしまいました」
王子の方を向くと、その視線の先にイザベラ様の顔が見える。
あぁ、あの顔は! 怒りを押し込めている顔だ。
もしかしたら、イザベラ様より先にウィルストン王子と話をしてしまったのだろうか、マズイ。
「君は、お菓子を焼くのが趣味だと聞いたけど、どういった焼き菓子が得意なのかな?」
にこやかに語る王子に答えなくては、と思いつつも、どうしても視界に入るイザベラ嬢が睨んでいる。
何とかして話題を変えて、イザベラ様の所に参じよう。
「はい、焼き菓子は好きですが、素人の手慰みなだけです。私はクッキーなど、本当に簡単なものしかできませんが、スコット公爵家でのお茶菓子はいつも素晴らしいので、イザベラ様に教えていただいています」
そんな都合のいいことを考えていたけれど。
「リアリム嬢は、気に入ったお菓子がありましたか?」
後ろから突然、ウィルストン王子のテノールの声をかけられて、一瞬ビクッとなってしまう。
まさか、こんなに早く声をかけられるとは思っていなかった。
まだ、あちらに令嬢達がいるというのに。
「は、はい。ウィルストン殿下。こちらの焼き菓子が、とても珍しい形をしていたものですから、つい、夢中になってしまいました」
王子の方を向くと、その視線の先にイザベラ様の顔が見える。
あぁ、あの顔は! 怒りを押し込めている顔だ。
もしかしたら、イザベラ様より先にウィルストン王子と話をしてしまったのだろうか、マズイ。
「君は、お菓子を焼くのが趣味だと聞いたけど、どういった焼き菓子が得意なのかな?」
にこやかに語る王子に答えなくては、と思いつつも、どうしても視界に入るイザベラ嬢が睨んでいる。
何とかして話題を変えて、イザベラ様の所に参じよう。
「はい、焼き菓子は好きですが、素人の手慰みなだけです。私はクッキーなど、本当に簡単なものしかできませんが、スコット公爵家でのお茶菓子はいつも素晴らしいので、イザベラ様に教えていただいています」