嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
「えぇっと、あまり問題は解決していないのですが、あっ!」
ふと、名案を思い浮かんだ私は、とっさに口にしてしまう。
「ウィルティム様! お願いがあるのですが!」
「ん? 何かな?」
「えっと、私の恋人になってもらえませんか?」
「は?」
突然の申し出に、ウィルティム様は口を思わずポカンと開けてしまった。
「あ、フリでいいです、恋人のフリだけです。仮の恋人です!」
「あの、話が見えないのだけど」
狼狽えたウィルティム様に、私は事の成り行きを説明した。
「えっと、今、第一王子殿下が婚約者を選定するためのお茶会が開かれていて、私も何故か選ばれていて。でもって、何故かウィルストン王子にロックオンされているみたいで、でも諦めてほしいの。普通に言っても聞いてくれそうにないので、いっそのこと恋人がいれば、諦めてくれるかな~って。だから、恋人のフリをして欲しいのだけど、ダメ?」
確か、お願い事をするときは上目遣いで首を傾げるのがいいらしい。
見上げていると、少し目を泳がせたウィルティム様が、ゴホン、と咳を一つしてから質問してきた。
「君は、ウィルストン王子が嫌いなのか?」
改めて聞かれるが、やはり答えは同じだ。
「人として、ということの前に、王子の婚約者という立場が無理です。それが嫌なんです」
ふと、名案を思い浮かんだ私は、とっさに口にしてしまう。
「ウィルティム様! お願いがあるのですが!」
「ん? 何かな?」
「えっと、私の恋人になってもらえませんか?」
「は?」
突然の申し出に、ウィルティム様は口を思わずポカンと開けてしまった。
「あ、フリでいいです、恋人のフリだけです。仮の恋人です!」
「あの、話が見えないのだけど」
狼狽えたウィルティム様に、私は事の成り行きを説明した。
「えっと、今、第一王子殿下が婚約者を選定するためのお茶会が開かれていて、私も何故か選ばれていて。でもって、何故かウィルストン王子にロックオンされているみたいで、でも諦めてほしいの。普通に言っても聞いてくれそうにないので、いっそのこと恋人がいれば、諦めてくれるかな~って。だから、恋人のフリをして欲しいのだけど、ダメ?」
確か、お願い事をするときは上目遣いで首を傾げるのがいいらしい。
見上げていると、少し目を泳がせたウィルティム様が、ゴホン、と咳を一つしてから質問してきた。
「君は、ウィルストン王子が嫌いなのか?」
改めて聞かれるが、やはり答えは同じだ。
「人として、ということの前に、王子の婚約者という立場が無理です。それが嫌なんです」