嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
「彼の大きな手で、私の手を握ってくれると、その、胸がときめいて。剣ダコがごつごつとしているのですが、その固い手が不器用な感じで私の頬を撫でると、ドキドキが止まらないのです。先日はそのまま顎をくいっともたれて、あ」
しまった。話しすぎたかな、これじゃあ、ただの惚気話を殿下にしているようなものだ。
でも殿下は、「もっと、具体的に聞かせて欲しい」と言ってくる。
「その、はしたないのですが、彼が唇をふわっとくっつけてくれたのです。柔らかくて、私はびっくりしたのですが、天にも昇るような気持ちでいっぱいでした。もう、彼のことを2年以上も好きだったので、こうしてキスしてくれる関係になれたことが、本当に嬉しくて」
チラッと殿下を見ると、なぜか嬉しそうな顔をしている。
おかしい、でも続けて話せってことだよね。
「その後も、何度もこう、優しくキスしてくれたのですが、殿下? こんな私、幻滅されますよ、ね?」
あれ? 殿下が耳を真っ赤にして震えている、ような?
「そうかぁ、君はキスが気に入ったんだね」
「はい、その後も彼が優しく私の瞳を褒めてくれて。その日の夜は、なかなか眠れなかったのです」
おかしい。私、何故か恋愛小説を語っているのだけど。
殿下はさっきからくつくつと笑いをこらえるようにしている。
しまった。話しすぎたかな、これじゃあ、ただの惚気話を殿下にしているようなものだ。
でも殿下は、「もっと、具体的に聞かせて欲しい」と言ってくる。
「その、はしたないのですが、彼が唇をふわっとくっつけてくれたのです。柔らかくて、私はびっくりしたのですが、天にも昇るような気持ちでいっぱいでした。もう、彼のことを2年以上も好きだったので、こうしてキスしてくれる関係になれたことが、本当に嬉しくて」
チラッと殿下を見ると、なぜか嬉しそうな顔をしている。
おかしい、でも続けて話せってことだよね。
「その後も、何度もこう、優しくキスしてくれたのですが、殿下? こんな私、幻滅されますよ、ね?」
あれ? 殿下が耳を真っ赤にして震えている、ような?
「そうかぁ、君はキスが気に入ったんだね」
「はい、その後も彼が優しく私の瞳を褒めてくれて。その日の夜は、なかなか眠れなかったのです」
おかしい。私、何故か恋愛小説を語っているのだけど。
殿下はさっきからくつくつと笑いをこらえるようにしている。