嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
「いや、君がその相手を本当に好きなことがわかったよ、君は愛情深い人だね。ますます気に入ったよ」
そう言って殿下は私の顎を持ち上げた。
あれ? この姿勢、以前もあったような?
殿下は白い手袋をしているから、直接その指に触れているわけではない。だけど、こうして瞳を覗き込まれるのは
「あぁ、君の瞳が水色に変化している。やっぱり、綺麗だ」
濃紺の瞳が、日の光に当たると変化する。でも、私自身はそれを見ることは少ない。
鏡を見るのは、室内が多いからだ。
「殿下、そ、その。近すぎます、どうか、離れてください」
「イヤだと言ったら?」
揶揄うような視線で、殿下は眺めてくる。
吐息がかかるほど近づいてくる殿下に、私は狼狽えて目を逸らしてしまう。
「殿下、私には好きな方がいるのです、どうか、お許しください」
「ふーん、そんなにその男が好きなのか? この私よりも、か?」
「殿下のことは、あの、尊敬しておりますが、とにかく私には恋しい方がいるのです。どうか、この手を放してください」
ちょっと涙目になってくる。おかしい、きちんと恋人の存在を説明して、お断りしているハズなのに。
何か殿下のスイッチを押してしまったのだろうか。
「ウィルストン殿下。そこまでですよ」
背後から、殿下の側近のチャーリー様の声がかかる。
そう言って殿下は私の顎を持ち上げた。
あれ? この姿勢、以前もあったような?
殿下は白い手袋をしているから、直接その指に触れているわけではない。だけど、こうして瞳を覗き込まれるのは
「あぁ、君の瞳が水色に変化している。やっぱり、綺麗だ」
濃紺の瞳が、日の光に当たると変化する。でも、私自身はそれを見ることは少ない。
鏡を見るのは、室内が多いからだ。
「殿下、そ、その。近すぎます、どうか、離れてください」
「イヤだと言ったら?」
揶揄うような視線で、殿下は眺めてくる。
吐息がかかるほど近づいてくる殿下に、私は狼狽えて目を逸らしてしまう。
「殿下、私には好きな方がいるのです、どうか、お許しください」
「ふーん、そんなにその男が好きなのか? この私よりも、か?」
「殿下のことは、あの、尊敬しておりますが、とにかく私には恋しい方がいるのです。どうか、この手を放してください」
ちょっと涙目になってくる。おかしい、きちんと恋人の存在を説明して、お断りしているハズなのに。
何か殿下のスイッチを押してしまったのだろうか。
「ウィルストン殿下。そこまでですよ」
背後から、殿下の側近のチャーリー様の声がかかる。