嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
 あまりにも衝撃的すぎて、純潔を失ったショックなど吹き飛んでしまった私は、部屋につくなりパタンとまた寝込むように眠ってしまったのだった。





 
「ユウ君。言われた通りにやってみたけど、返って裏目に出たよ、どうしよう、って、どうしようもないけど」

 しばらく臥せっていたけれど、嘆いていても仕方がない。またユウ君、ユゥベール第二王子にアトリエに招待された私は、念のためにウィルストン殿下に知らせた上でモデルをするために王宮に来ていた。

「そっか、なんていうか、リアリムってドジっ娘だね」

 シャカシャカとキャンパスに色を乗せながら話すユウ君は、どことなく他人事のように話を聞いている。

「ちょっと、ユウ君のアドバイスがあったから、誘ってみたんだよ。でも、決定打になるはずが、反対に逃げられないように抑えられたっていうか、ヤられ損って言うか、」

「へっ? 兄上との閨、気持ち良くなかったの? おかしいなぁ、王太子ルートは、かなり気持ちイイはずだけどなぁ、」

「もうっ、またゲームの話? 私にしてみると、現実なんだから、もうちょっと、真面目に聞いて!」

「ははっ、ゴメンゴメン。聞いているよ、リアリムの好きな騎士様が、実は王子様だったってことでしょ」

 あけすけな話が出来るのは助かるけど、もうちょっと親身になって欲しい。そりゃ、男と女の違いはあるかもしれないけど。

< 95 / 197 >

この作品をシェア

pagetop