嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
 ユウ君はそれでも気を取り直して、ウィルストン殿下をもてなすように中に招き入れた。ウィルストン殿下の後ろには、いつものようにチャーリー様も控えている。

「で、殿下、ご、ごきげんよう」

 私もしまらない恰好だけど、失礼のないようにたち上がり、お辞儀をして挨拶をした。

「ごふっ」

 え? 誰かがむせたような声が聞こえる。キョロキョロと辺りを見渡すと、殿下の側近のチャーリー様が顔に手を当てている。よく見ると顔が赤い。

「リア、服を着ろ。足を見せるな」

 あっ、と思い自分の足をみる。確かに、この世界では淑女はホットパンツなど着ない。ユウ君はともかく、見慣れていないチャーリー様にとっては目の毒だろう。

「ごっ、ごめんなさい、えっと、スカート」

「はい、これ」

 用意のいいユウ君が、巻きスカートを手渡してくれた。巻き巻きすると、ちょうどいい感じになる。

「これでいい? 殿下」

 伺うように彼を見上げると、目元を赤くしながらも「それでいい」と言うように頷いてくれた。

「リア、身体の調子はどうだ? 臥せっていたと聞いたが、無理をさせたか? ん? 初めてだったから、2回に抑えておいたが、それでも、大変だったよな」

 つかつかと私のところに近寄ったウィルストン殿下が、私の髪を梳きながら甘く囁くように気遣ってくれた。

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