アンドロイド・ニューワールドⅡ
では、いざオムライスを食べるとしましょう。

「もぐもぐ…。美味しいですね、地球侵略オムライス」

「そ、そう…。何で地球侵略なのかは分からないけど…瑠璃華さんが楽しそうで良かった」

と、奏さんは言いました。

「奏さんはどうですか?うさたんカレーは」

と、私は聞きました。

奏さんのうさたんカレーは、白米がうさぎの形に盛られ、型抜きされた人参がゴロゴロ入っていました。

そして、うさぎカレーと言うからには。

「うさた…う、うん。美味しいけど…これ明らかにレトルトだよね」

「うさぎ肉の味はしますか?」

「うさぎ肉!?いや、それは入ってないよ」

と、奏さんは慌てて言いました。

「え?でもうさたんカレーというからには、うさぎ肉のカレーなのではないのですか?」

「と、とんでもない!ただうさぎの形に白米を置いてるだけだよ」

と、奏さんは言いました。

そうなのですか。

それって、うさたんカレーと呼べるのですか?

白米の配置さえ変えれば、うさたんカレーでも、くまたんカレーでも、ワニたんカレーでも、何でも応用可能ですね。

「学生が作ってるものだし…。普通にレトルトカレーだよ」

と、奏さんは言いました。

そういうものですか。

なら、私のオムライスも、レトルト食品なのかもしれません。

それで、一皿千円近いお金を取るとは…ボロい商売です。

学生の文化祭なのですから、無理もないのかもしれませんが。

昨日の私達の文化祭でも、用意していた食べ物は、ほぼ半調理品でしたものね。

すると、そのとき。

「は〜い、じゃあ美味しくなる魔法をかけま〜す。えいっ」

と、店員のメイドさんの声が聞こえました。

奏さんが、カレーを噴き出しそうになっていました。

大丈夫でしょうか。

いえ、それより。

「聞きましたか?奏さん。美味しくなる魔法だそうです」

「う、うん…。げほっ。い、いかにも…メイド喫茶って感じだよね。…いや、俺は行ったことないんだけどさ…」

と、奏さんは言いました。

あれがメイド喫茶らしさなのですか。あの、美味しくなる魔法とやらが?

とても興味深いですね。

思い立ったが、即行動です。

「失礼、少々宜しいですか?」

と、私はそのメイドさんを呼び止めました。

「はい、何か御用ですか?お嬢様」

「私にも、先程の美味しくなる魔法をお願いします」

と、私は頼みました。

そのような不思議な魔法が使えるのなら、是非とも試してみたいです。
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