アンドロイド・ニューワールドⅡ
碧衣さんゾーンを抜けると、そこはもう出口でした。

意外と早かったですね。

「ふぅ。久々に明るいところに出ましたね」

「…」

と、奏さんは無言でした。



「奏さん、大丈夫ですか?」

「…うん…」

と、奏さんは頷きました。

…何か不思議なものでも見えたのでしょうか?

「お疲れ様でしたー」

と、出口で待っていた女子生徒は、笑顔で言いました。

「完走おめでとうございます。宜しければ、アンケート調査にご協力してもらえますか?」

と、その女子生徒は、アンケート用紙を二枚、私と奏さんに差し出しました。

アンケート調査ですか。

「はい、分かりました。引き受けましょう」

「ありがとうございます!あちらで記入をお願いします。鉛筆はこちらに」

と、女子生徒は、鉛筆立てを手で指しながら言いました。

ロングヘアーを丁寧に梳かし、お洒落な髪留めをつけ。

制服のリボンをきちんと結んだ、清楚な印象の女子生徒です。

「終わったら、こちらのボックスに入れてもらえますか?」

「はい、分かりました」

「ありがとうございます!宜しければ、また来てくださいね」

と、女子生徒は笑顔で言いました。

しかし、それを聞いて。

「…または来ないよ…」

と、奏さんは、放心状態で呟きました。

…本当に、大丈夫でしょうか?

「奏さん、アンケート調査です。本日のお化け屋敷はどうでしたか、という質問です」

「そう…。死ぬかと思いました、って書いておいてくれる?」

「分かりました。代筆しておきます」

と、私は言いました。

そして、奏さんに言われた通りに書きました。

私ですか?

私は、「今度は本物の宇宙人のお化けを見たいです」と書いておきました。
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