アンドロイド・ニューワールドⅡ
奏さんを連れて、私は自分の住むアパートに到着しました。
目指すは、アパートの私の部屋…ではなく。
この建物の、屋上です。
…しかし。
「…む、鍵がかかってますね」
と、私は言いました。
屋上に続く扉には、鍵がかかっています。
安普請なアパートですが、一応屋上には、簡単には上れないようですね。
「広い世界って、高いところから見る景色のこと?」
と、奏さんは聞きました。
「その通りです。奏さんは常に座った姿勢からの景色しか見えないので、高いところから、広い視野で世界を見てもらいたいと思いまして」
「あ、成程…。それにしては、アパートの屋上って、そんなに高くないような…。まぁ、でもその辺の建物よりは高いか」
と、奏さんは言いました。
「それに、鍵がかかってるなら無理じゃない?」
「いえ、問題ありません。ただの南京錠ですから、すぐ外れます」
「え?いや、勝手に外しちゃだ、」
と、奏さんが言いかけたときには。
既に、南京錠は外れていました。
鍵開けは、『新世界アンドロイド』の基本ステータスに入っている項目ですので。
電子キーにも対応しています。
大抵の鍵なら、全て開けられますよ。
ちなみにパスワードでしたら、7桁までなら通常モードで開けられます。8桁以上になると、電子戦モードに切り替わることで開けられます。
つまり、『新世界アンドロイド』に、鍵なんてさして意味がないということですね。
「え、ちょ。瑠璃華さん、勝手に鍵開け…駄目でしょ」
と、奏さんは慌てて言いました。
「大丈夫です。後でちゃんと掛け直します」
「いや、そういう問題じゃ…」
「では屋上に失礼します」
「あ、こら」
と、奏さんは言いましたが。
気にせず、私は奏さんの車椅子を押して、屋上に足を踏み入れました。
半年以上住んでいますが、屋上に来たのは初めてですね。
まぁ、用事もありませんからね。
それにしても。
「…結構汚いですね」
と、私は言いました。
吹きさらしになっているせいか、歩く度に砂がじゃりじゃり音を立てていますし。
大きな埃の塊や、鳥の羽根なんかが、汚く散乱しています。
「そりゃ、鍵掛けてるなら、誰も掃除したりしないし…。汚れるでしょ」
と、奏さんは言いました。
成程、そうですね。
いくら屋上を立ち入り禁止にしているとはいえ、定期的に掃除はしておくべきですね。
今度からは、私が定期的に屋上に上って、掃除するとしましょう。
目指すは、アパートの私の部屋…ではなく。
この建物の、屋上です。
…しかし。
「…む、鍵がかかってますね」
と、私は言いました。
屋上に続く扉には、鍵がかかっています。
安普請なアパートですが、一応屋上には、簡単には上れないようですね。
「広い世界って、高いところから見る景色のこと?」
と、奏さんは聞きました。
「その通りです。奏さんは常に座った姿勢からの景色しか見えないので、高いところから、広い視野で世界を見てもらいたいと思いまして」
「あ、成程…。それにしては、アパートの屋上って、そんなに高くないような…。まぁ、でもその辺の建物よりは高いか」
と、奏さんは言いました。
「それに、鍵がかかってるなら無理じゃない?」
「いえ、問題ありません。ただの南京錠ですから、すぐ外れます」
「え?いや、勝手に外しちゃだ、」
と、奏さんが言いかけたときには。
既に、南京錠は外れていました。
鍵開けは、『新世界アンドロイド』の基本ステータスに入っている項目ですので。
電子キーにも対応しています。
大抵の鍵なら、全て開けられますよ。
ちなみにパスワードでしたら、7桁までなら通常モードで開けられます。8桁以上になると、電子戦モードに切り替わることで開けられます。
つまり、『新世界アンドロイド』に、鍵なんてさして意味がないということですね。
「え、ちょ。瑠璃華さん、勝手に鍵開け…駄目でしょ」
と、奏さんは慌てて言いました。
「大丈夫です。後でちゃんと掛け直します」
「いや、そういう問題じゃ…」
「では屋上に失礼します」
「あ、こら」
と、奏さんは言いましたが。
気にせず、私は奏さんの車椅子を押して、屋上に足を踏み入れました。
半年以上住んでいますが、屋上に来たのは初めてですね。
まぁ、用事もありませんからね。
それにしても。
「…結構汚いですね」
と、私は言いました。
吹きさらしになっているせいか、歩く度に砂がじゃりじゃり音を立てていますし。
大きな埃の塊や、鳥の羽根なんかが、汚く散乱しています。
「そりゃ、鍵掛けてるなら、誰も掃除したりしないし…。汚れるでしょ」
と、奏さんは言いました。
成程、そうですね。
いくら屋上を立ち入り禁止にしているとはいえ、定期的に掃除はしておくべきですね。
今度からは、私が定期的に屋上に上って、掃除するとしましょう。